バレエとピラティス

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こんにちは。ジメジメムシムシした日が続いていますね。昨日は山の日で休日でしたが、昨日から夏休み、という方も多いのではないでしょうか?ゆっくり羽を伸ばして英気を養ってください。

さて、昨日はピラティスのスタジオをお休みし、友人が主宰する「スタジオアン」バレエ発表会のお手伝いに行ってきました。小さなバレリーナたちのメイクをしたり、グランパドドゥを踊る男性の衣装の背中を縫ったり、など裏方仕事をしていました。グランパドドゥは男性と女性が組んで踊るのですが、女性をサポートする男性の手や指が衣装のホックの間に入ってしまったり、ホックにチュチュや刺しゅうが絡んだり、あるいはダイナミックな動きによって外れてしまうことを防ぐため、男女とも衣装の背中を縫って踊ります。当然自分ではできませんので、縫うのも切るのも他の人頼り、となります。

初めて舞台に立つ小さなバレリーナたちはメイク・衣装にテンションアップ。周りから「かわいい~♪」と言われてうれしそうに、そして大はしゃぎしていました。中には「どっちがかわいい?」とお友達と競う困った質問もありました(汗)。

そんな慌ただしい中でしたが、舞台袖からみなさんの踊りを拝見していました。ゲストの男性はもちろんプロとして活躍するバレエダンサーですのでお上手なのですが、それにしてもオリジナルの振り付けより難しくアレンジするなど、発表会とは思えない、すばらしいものでした。そして、生徒さんたちも。オリジナルより難しい振り付けにがんばって一緒に踊った生徒さん、初めてのパドドゥで一生懸命に練習し、見事に楽しい演技を見せてくれた生徒さん、ゲネプロで自分の立ち位置を間違って泣いてしまったちびっ子さん、仕事、家庭、バレエを両立(トリプルです)させながらレッスンを続けている大人のバレエダンサーの方々、昨日は本当に素晴らしい舞台でした!お疲れ様です。

あ、タイトルはバレエとピラティスでした。ちょっとだけピラティスの話もしなくては。ピラティスは「ピラティスの歴史」で以前ご紹介しているとおり、第一次大戦時の負傷病兵へのリハビリとして確立されましたが、その後ピラティス氏がアメリカに渡り、最初に広まったのはニューヨークシティバレエで、ジョージ・バランシンをはじめ数多くのダンサーに受け入れられてきました。バランシンは怪我をした多くのダンサーをリハビリのためにピラティス氏のもとへ送り込んだと言われています。バレエは見た目の華麗さとは裏腹にとても過酷なものです。多くのダンサーはレッスンを通じ、身体を過度に緊張させていたり、脊柱のS字カーブを浅くしているケースが多いのです。また幼いころから過度なストレッチを行う反面、関節の安定を重視したレッスンは受けていない方も多いのではないでしょうか。本来の可動域を超えた動きをすることはリスクを伴うものです。

バレエダンサーに対しピラティスでお手伝いすることは、以下のとおりです。

  1. 身体の緊張をうまく開放できるよう、中心軸を安定させ、機能的な動きを獲得し、怪我などのリスクを最小限にすること。
  2. アフターケアは更なるストレッチではなく、ニュートラルポジションを取り戻してもらうこと 

私自身にも言えますが、これからも長くバレエを続けていくために、きちんとメンテナンスをしていきたいですね。

 参考:臨床スポーツ医学「アスリートに対するピラティスメソッドの可能性」