肩甲骨

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こんにちは。とても暖かい陽気です。4月だというのにニュース番組では、早くも熱中症に気をつけるよう呼びかけが始まりました。こまめな水分補給をしていきましょう。

さて、今日は肩甲骨について書きたいと思います。肩甲骨ってどんな骨か皆さんご存知ですか?そう、背中に天使の羽のようにある2つの骨です。この骨は、肋骨や脊柱と連結していないんです。鎖骨とだけ、つながりのある骨なんですね。なので、上下、左右、回旋など自由に動きます。それは一方で安定していない骨、とも言い換えることができます。ピラティスではエクササイズの際、肩甲骨の安定をとても重視しています。

肩甲骨を安定させる筋肉は5つあります。僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋、前鋸筋、そして小胸筋です。これらがバランス良く働くことで、肩甲骨のニュートラルを保つことができるんですね。どれかが硬く固まっていたり、弱いと、肩があがったり、猫背になったり、肩甲骨が飛び出ていたり(ウィングといいます)、不良姿勢の元となります。私の場合、前から見ると右肩が上がって見えるのですが、きちんと姿勢分析をすると、実は左肩甲骨が下がっていることがわかります。この場合、左肩甲骨を下制させる筋肉が強いのか、挙上させる筋肉が弱いのかなー、と推理をし、その人にあったエクササイズを提供します。姿勢分析はまた機会がありましたらお話しますね。

それぞれの筋肉ですが、簡単に。肩こりの代表選手、僧帽筋は上部は肩甲骨を挙げ、下部は肩甲骨を下げる働きをします。この筋肉は、肩こりがひどい人の場合、盛り上がっていることもあります。肩甲挙筋は肩甲骨を挙げたり、首を左右に向ける働きをする筋肉です。あごを前に突き出した姿勢の方は、ここに負担がかかりますよ。スムーズに動かして、後ろから呼ばれた時には、さわやかに振り向きたいものです。そうそう、寝違えて首が痛い、というのは肩甲挙筋です。その他、ボクサーのように手を前に差し出すときに働くのは前鋸筋で、ここが硬いと猫背になったりします。その逆の働きをするのが菱形筋で肩甲骨を寄せる働きをします。

一生懸命エクササイズをすると、つい肩が上がってしまいます。また、どこかが硬いと、例えば首を横に向けようとして、肩をあげたり、首を傾けたりして、横を向いた風の動きをする代償動作が生じます。ピラティスではエクササイズの準備の段階で、必ず肩甲骨を安定するよう意識づけています。さらに、肩甲骨を安定させるエクササイズを行い、少しずつ肩甲骨を正しいアライメントへ導きます。ピラティスで肩こりを解消しましょう!