5原則その5

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こんにちは。連休明けの今日から出勤という方も多いのではないでしょうか。お疲れモードの方もいらっしゃるかと思います。1週間がんばっていきましょう。さて、私は連休の後半、八ヶ岳の天狗岳(東西)へ行ってきました。昨年も同時期に別ルートから天狗岳へ行きましたが、昨年よりも残雪量が多かったです。登山は重い荷物、不安定な地面、長時間歩行、かなりの体力を要求されるものですが、ピラティスを始める前に比べて随分楽に登山できるようになったと感じています。疲れてきても荷物に振り回されない体幹を日頃から作っておきたいですね。楽に登山ができると、その分とても楽しく登れます。

さて、今日は肩甲骨のお話しです。肩甲骨は手の上げ下げに伴いとても自由に動きます。他の骨とは唯一鎖骨とのみ連結していて、肋骨や脊柱との連結はありません。自由に動くということは一方で不安定ということでもあり、エクササイズの際は常に安定させることが重要です。ついがんばりすぎて肩が上がったり(肩甲骨挙上)、あるいは体幹をツイストしたいのに腕を振り回したり(肩甲骨内転外転)、肩甲骨もニュートラルを保ってエクササイズしていきたいですね。肩甲骨のニュートラルはここでは詳しく書きませんが、肩が上がっても下がってもなく、手を横に広げた時に指先が視線に入る範囲(前額面に対し30度程度)、左右とも傾きがなく、かつ出っ張りすぎず肋骨の上に平らに収まっている状態です。プライベートレッスンでは姿勢分析を行っています。

さて、みなさんはローテーターカフって聞いたことはありますか?上腕の動きに対して肩甲骨を安定させる筋肉で、棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋の総称です。これらはインナーマッスルと呼ばれる小さな筋肉です。スポーツ選手などアウターマッスルを鍛える機会が多い方や、アウターとインナーのバランスが崩れるなど、インナーマッスルが弱いとアウターマッスルが先に作動してインナーマッスルが働かず、骨同士がぶつかったり骨の間に筋肉が挟まる(インピンジメント症候群)などの障害が生じます。40肩や50肩も似たような仕組みで起こります。筋肉は使いすぎても硬くなりますが、使わなくても硬くなる性質があります。きちんと使って骨・筋肉・関節がそれぞれ調和して動かしていきましょう。これは肩に限った話ではありません。ピラティスと関節のお話しは、大切なので必ず機会を作って書きたいと思いますが、ピラティスで40肩や50肩が良くなった!とか股関節痛が良くなった!というのはこの調和した動きを覚えていくためだと思います。

さて、少し横道に外れましたが、エクササイズの最中は肩甲骨を安定させていきましょう。呼吸・骨盤の配置・胸郭の配置・肩甲骨の安定、5原則中4つ目までお話ししました。次は頭と頚について書いていきます。この5つをエクササイズ中ずーっと意識していくのがピラティスです