側弯症
こんにちは。とてもいい天気ですね。からっとしていて爽やかです♪
さて、今日は側弯症について書いてみたいと思います。ピラティスのお仕事をしていると、色々な方の脊柱の状態や動きを観察します。程度の大小はあれ、大抵の方は「ゆがみ」というものがあり、体の使い方等で左右差が生じています。でもこれは普通のことです。でも、時々、あれ?側弯症かな?と思う方がいらっしゃいます。側弯症というのはC字またはS字に左右にカーブし、かつ椎体は回旋を伴っています。原因は遺伝や骨粗鬆などによる骨の変化の場合もありますが、多くは思春期などの成長過程で生じ、その原因はわからないことが多いようです。
側弯症の方の多くは胸式呼吸が苦手です。それは脊柱が横にカーブしているため、狭い側が開かないためです。ピラティスはエクササイズに入る前に呼吸の練習を必ずしていただきます。その呼吸は仰向けだったり、坐位で背中を丸めた状態の時もありますが、側弯症の方は横向きで側屈したような状態で呼吸の練習をします。狭くなっている側の胸式呼吸をたくさん行い、呼吸に伴い背中側、脇を大きく動かすことをできるようにするためです。
エクササイズは左右別々に行うことが多いです。例えばリフォーマーでのフットワークは右足だけ、次に左足だけ、上体の回旋も右だけ、左だけ、という形で行います。それは側弯によって実際に骨盤の位置が異なり、左右の足の長さなどが違うケースや左右の力の差があるためです。そのため、グループレッスンよりプライべーどレッスンの方がその方にあったエクササイズを提供することができるのでお勧めしています。
側弯症へのピラティスプログラムが目指すものは、ご自身の筋肉で骨格を維持すること、可能な限り弯曲を修正し、弱い側を強めるため、非対称のエクササイズを行います。治癒は難しいかもしれませんが、進行を止め、ご自身でコントロールできるようお手伝いしたいと思います。