ピラティスの基本,ブログ

ピラティスとヨガの大きな違いのひとつに、ピラティスでは必ず道具を使い、ヨガは道具がなくてもできるという点があります。

ピラティスに必要な道具はマットですが、それ以外にボールやセラバンド、大型のマシンを使用することもあります。なぜピラティスではマットが必要なのか、使う道具にどのような意味があるかをお話しします。

マットピラティスとマシンピラティスの2種類がある 

ピラティスは第一次世界大戦の際、ドイツ人の看護師ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスによって生み出された運動です。捕虜が収容された病院で、兵士たちのリハビリのため「傷ついた体でも無理なく動き、筋肉を鍛える方法」として考案されました。

そのため、ベッドの上で寝たまま運動をしたり、ベッドのスプリングなど病院にあるものを使って手作りした道具でリハビリが行われたのです。

ピラティスにはマットを使うマットピラティスと、マシンを使うマシンピラティスの2種類がありますが、「ベッドで寝たままできる運動」がマットピラティスに、「病院にあるものをいかして手作りした道具を使ったリハビリ」がマシンピラティスに進化したと言えるでしょう。

ピラティスで使うマシンには大型のものもあるため、「なんだか難しそう」「大げさすぎるのでは」と感じるかもしれませんが、もともとは病院にあるものの再利用で、ケガをしている人のためのリハビリの一環として使われたと知ると、安心できるのではないでしょうか。

初心者はマット、上級者はマシンというような決まりがあるわけではありません。ピラティスで使うマシンをはじめとした道具は、筋肉の強化を助け、正しい動きをサポートしてくれるので、初心者でも使えるものや、有効なものがあります。気になる道具があれば、インストラクターに声をかけて使い方を聞いてみると良いでしょう。

マットの役割と必要性 

ピラティスと聞いたとき、最初に思い浮かべるのがマットの上で運動している姿ではないでしょうか。

マットはピラティスを行ううえで欠かせないものです。というのも、ピラティスは床の上でずっと動き続けるため、マットがないと体と床がこすれて筋肉や骨を痛めたり、体が硬い床に当たることで痛みを感じたりします。また、滑り止め防止、万が一滑った場合のケガ防止という意味でもマットは必須です。

ヨガではできるだけ薄いマットのほうがよいとされていますが、ピラティスにおいては逆で、しっかり負荷を吸収し、体を守ってくれる厚手を選びましょう。ピラティスで人気があるマットの厚みは6㎜前後です。ちなみに当ピラティススタジオファーレでは10㎜のマットを用意しています。

初心者にとってはマット選びも難しく、迷うことが多いかと思います。マットはスタジオに用意されていることも多いため、まずはスタジオのマットを借りて使用し、どういうものがスタジオで使用されているのかを確かめてみましょう。

なお、ピラティスのやり方は書籍やネットの動画で確認することもできますが、初心者が見よう見まねでやるのは危険です。知らずに間違った動きをして筋肉や関節を痛めてしまったり、正しくない姿勢で運動した結果、体がアンバランスになったり、姿勢が悪くなってしまう可能性があります。体のクセを直すつもりで始めたのに、ひたすらクセを強化することになりかねません。

簡単に思えるマットピラティスでも、最初はスタジオでプロのインストラクターの指導を受けながら行うことをおすすめします。

自宅でもピラティスをしたい場合は、その際に自宅で使う道具選びのコツや、1人でピラティスをする場合の注意点をインストラクターに聞いてみるとよいでしょう。

その他基本のアイテム紹介

スタジオに行くと、ベッドに滑車がついたような大型のマシンや、フィットネスクラブに置いてあるようなイスがあるかもしれません。そういった大型の道具以外にも、ピラティスでは気軽に使える道具がいくつもありますのでご紹介します。

【ピラティスボール】

バランスボールよりも小さなボールで、この上に座ってバランスを取ることにより体幹を鍛えます。慣れてきたらボールの上でバウンスをしてみます。骨盤が傾くとボールから落ちます(笑) 骨盤の安定を意識するにはとても有効です。

もちろんただ座るだけでも効果的です。ただ座っているだけのように見えるかもしれませんが、座り続けるには常にインナーマッスルを使ってバランスを取り続けなければいけません。

【ストレッチポール】

細長い円柱で、弾力のある素材で作られています。ストレッチや背骨の矯正を行う際に使用しますが、それ以外にもさまざまな使い方ができる道具です。この上にあおむけに寝て、両手を挙げたまま片足をテーブルトップ(床から離す)。そう、足を上げるだけで姿勢が崩れるのはインナーマッスルが弱いから。しっかりピラティスでエクササイズをすると、余裕でできちゃいます。

もちろん、あお向けで寝るだけでも姿勢が変化して効果があるので、初心者でも扱いが簡単です。

【セラバンド】

ピラティスのレッスンで使われる頻度の高いゴム製の薄いバンドです。ゴムの伸縮を使って負荷をかけ、筋肉を強化します。時にはロールアップを助けてくれることも。

【フィットネスサークル】

直径30㎝ほどの弾力のある輪っかです。手や足の間に挟み、弾力を使って筋肉を鍛えます。スプリングとは違った抵抗があります。このコロコロと不安定な道具の上、四つ這いでに手をのせて、バランス感覚を鍛えることも。

ピラティスは色々な道具を使います。中でもなくてはならないのはマットです。では、マットを用意してスタート!というのはおすすめできません。簡単に見えるマットピラティスでも、初心者がいきなり独学で取り組むのは危険です。最初はスタジオでインストラクターに見てもらいながらピラティスをスタートしましょう。

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ピラティスを始めるにあたり、「何を着てレッスンに参加すればいいのだろう」「他の人はどんな服装なのだろう」と頭を悩ませるかもしれません。

ピラティスをするならこの服装でなければダメ、という決まりはなく自由ですが、吸湿性・伸縮性のあるウエアがピラティス向きです。

ピラティスにおすすめの服装や注意点をお伝えします。

女性だけでなく男性にも広がっているピラティス

女優や女性モデルなどの有名人がピラティスを行っていると公言していることが多いため、「ピラティスは女性がするもの」というイメージがあるかもしれません。

確かに女性も多いのですが、男性の間にもピラティスは広がっていますし、男性のトレーナーもいます。

ピラティスは効率よく体幹を鍛え、筋肉を自在に操れるようになる運動です。そのため、アスリートも練習メニューに取り入れています。

そのような背景から、「もっとゴルフがうまくなりたい」「趣味で行っている格闘技のために」などの理由でピラティスを始める男性が少なくありません。また、ピラティスに取り組むと筋肉量が増え代謝がアップするため、メタボ防止やダイエット目的で通う男性もいます。

ピラティスはもともと第一次大戦中に負傷病兵のリハビリとして生まれた運動なので、年齢や性別、運動の得手不得手は関係なく、誰でも気軽に始められます。

女性用のピラティスウエアはもちろん、男性用のピラティスウエアもありますので、自分の気に入るものを探してみましょう。

男女別ウエア選びのポイント 

ピラティスをすると、初心者でも必ず汗をかきます。ウエアが汗を吸って肌に張り付くとそれだけで集中力が途切れやすくなるので、吸湿性があり速乾性に優れた素材がベストです。

また、動きを邪魔しない伸縮性のあるウエアであることも大切です。特に股関節周りは繊細な動きをすることも多いので、動きを妨げない素材を選びましょう。

生地は厚みのあるものだと動きにくいので、薄手のものを選びます。

そのほかに避けた方が良いのが、綿100%の生地とナイロンのシャカシャカ音がする素材です。綿は汗を吸うと重くなり肌に張り付くだけでなく、かさばるので持ち帰るのも大変です。ナイロンの服は動くたびに音がすると、気になってピラティスに集中できません。

また、ピラティスではうつ伏せになって動くことも多いため、ファスナーやボタン、金具がついたウエアだと、それらが体に当たって痛みや動きにくさを感じます。シームレスやゴムだけの衣類で、余計な装飾がない服装がベストです。

女性の場合、華やかなピラティスウエアがたくさん販売されており、楽しみながら服装をセレクトできます。ただし最初から全身専用ウエアでそろえようと思うと、お金がかかってしまいます。まずはいくつかの専用ウエアに手持ちのアイテムを組み合わせ、少しずつ、自分にとって使いやすいウエアを探していくと良いでしょう。

注意したいのは下着です。普通の下着では体の動きが制御されたり、留め金や金具が当たったりして体を痛める恐れがあります。

スポーツブラをはじめとした、スポーツに適した下着を選ぶようにしましょう。身近なところでは、ユニクロのシームレスブラがプチプラでおすすめです。それに薄手のTシャツやピラティス専用のトップスを重ねると良いでしょう。

下半身は専用のタイツやレギンスなど、伸縮性があって薄手のものを選んでください。ジャージは生地が厚くピラティスでは動きにくいため、避けた方がよいでしょう。タイツやレギンスに抵抗があるようなら、少しゆったりしたヨガウェアでも大丈夫です。

インストラクターやまわりの人の服装を参考にしつつ、自分が楽しくなる色やデザインのものを選びましょう。

男性の場合、ジャージにTシャツの組み合わせを選ぶ人が多いのですが、ジャージの生地は、薄手のものを選ぶと動きやすくていいでしょう。

上半身は綿100%を避けた、速乾性のある薄手のTシャツやタンクトップ。ボトムスは膝丈くらいのハーフパンツがおすすめです。できれば、パンツの下にスパッツをはいて、汗が冷えたときに股関節や骨盤まわりが冷えすぎないようにしておくとよいでしょう。

それから男女ともに考慮しておきたいのが、体にぴったりした服装を選ぶこと。体のラインを隠す服装ではインストラクターが正しい姿勢を取れているかの確認ができないため、ゆったりしすぎている服装は避けます。

適度に体のラインがわかる服装を選び、できていない部分はきちんとインストラクターに指導してもらいましょう。

良い服装】

・吸湿性と速乾性に優れた薄手の素材

・体にフィットする服装

【避けた方が良い服装】

・厚手の布と、薄くてシャカシャカ音がする布の服

・ファスナーやボタン、凹凸のある装飾が付いた服

・ゆったりして体のラインを隠す服

冬場は防寒も必要

スポーツジムなど、エアコンが効いた教室なら年中同じ服装でも問題ありませんが、体育館のような場所でピラティスをする場合、冬場の服装にも注意が必要です。

寒いと体がうまく動かないので防寒対策をしなくてはいけませんが、動いているうちに暑くなってきます。うまく体温調節できるように、冬場は上に1枚重ね着をしましょう。ネックウォーマーやレッグウォーマーを着用するのもおすすめです。

ただし、中に防寒着を着る重ね着は避けましょう。ピラティスをしていて暑くなってきたときに簡単に脱げません。上に1枚羽織る服装が、体温調節しやすくておすすめです。

また、教室まで歩いていく、自転車で行くなどすると、教室に着いたときには体が温まっているので気持ちよくピラティスを始められるでしょう。

と、色々書いてみましたが、実際動きやすければ、なんでもいいですよ(^^)

ピラティスの基本,ブログ

ピラティスは腹式呼吸ではなく胸式呼吸で行います。胸式呼吸と聞くと、「呼吸が浅くなってしまうけれど、それで本当に正しいのかな?」と疑問を持つ方もいるでしょう。しかし、胸式呼吸にはきちんと意味もメリットもあります。そしてSTOTTピラティスの「3Dの呼吸」なら、深い呼吸も可能です。

苦手とする人が多い胸式呼吸を上手にできるコツをお伝えします。

ピラティスの胸式呼吸とは? 腹式呼吸との違い

ピラティスで行う胸式呼吸とは、息を吸い込む時に胸が膨らみ、息を吐くときに胸が薄くなる呼吸です。きちんと胸式で呼吸をすると、お腹は膨らみませんが、無意識にしている呼吸では胸もお腹も動いているはずです。

「深い呼吸」「体に良い呼吸」というイメージのある腹式呼吸は、あおむけになると自然と誰でも行っている呼吸です。

息を吸うと横隔膜が下がるのでお腹が膨らみ、息を吐くと横隔膜が上がってお腹がへこみます。このとき、副交感神経が優位になるため、自然とリラックスして体の力が抜けていきます。

そのため、試験前や人前で話す前などの緊張をやわらげたいときや、寝る前などに行うと良い呼吸です。

胸式呼吸は、横隔膜を動かさず、胸(肺)だけを広げることを意識して呼吸します。

この方法で呼吸すると交感神経が優位になり、自然と頭がすっきりして目が冴えます。朝起きた後や勉強・試験・仕事の前に行うと効果的です。さらに胸式呼吸をすると筋肉や関節も動きやすくなるため、ピラティスで行う呼吸に向いています。

腹式呼吸と胸式呼吸、どちらが良い悪いというわけではなく、それぞれに効果があります。頭と体を使いたい時は胸式呼吸、リラックスしたい時は複式と使い分けることが大切です。

胸式呼吸のメリット

胸式呼吸を行うと、胸が広がったり縮んだりします。そのため、自然と肋骨が大きく動き、肋骨の外側にある肩甲骨や肩も一緒に動きます。

すると、胸をはじめ背中、肩の動きがなめらかになり、自然と血流が良くなります。肩こりに悩んでいる人は、肩や首、背中など、肩甲骨まわりの筋肉がこわばっていることが多いのですが、胸式呼吸を行うと、これらの筋肉が動かされて緩むので自ずと肩こりが和らぎます。

ヨガは腹式呼吸ですね。ヨガは修行を原点としたもので、つらいポーズを取りながらも深い呼吸を続ける、日常のストレスにも負けない精神力を作るような側面があるのかな、思います。一方でピラティスはエクササイズです。吐く息で収縮する筋肉に「骨盤底筋」と「腹横筋」があります。この筋肉は連動して腰部骨盤間を安定させる、いわばコルセットのような役割を果たします。吸うときにお腹を膨らませると、この筋肉は緩み、コルセットの役割を果たせません。そのため、ピラティスでは胸式呼吸を行うことにより、吸っても吐いてもお腹を薄くし、常に腰部骨盤間を安定させてエクササイズを行うことをお勧めしています。

STOTTピラティスでの呼吸は3Dの呼吸と呼んでいます。通常、胸式呼吸というと胸を膨らませる、というイメージですね。でも3Dの呼吸は背中や脇を大きく膨らませるイメージです。こうすることで、胸や首、肩に余計な力を入れず、たくさんの酸素を取り入れることが可能です。腹式呼吸にも負けないくらい、深い呼吸が可能になります。

3D呼吸のやり方、コツ

まずは体育座りになり、背中を丸めましょう。そこで背中と脇にたくさん空気を取り込みます。誰かに背中や脇を触ってもらうといいかもしれません。肋骨が大きく動くのが分かると思います。背中にたくさん空気を入れられたら今度は仰向けになってみましょう。お腹に意識を向け、お腹をへこませたまま呼吸してみましょう。吐くときは、さらにお腹を薄くするイメージです。

夢中になると、自然と体に力が入ってしまう人も多いでしょう。しかし、ピラティスで胸式呼吸をする際は、体に力が入っていては効果的に筋肉を鍛えられません。

きゅっと力を入れて引き締めておくのはお腹だけ。あとは力を抜き、自然体をキープします。

とはいっても、初めてや経験が浅いと、どうしても難しいと感じ「本当にこれでできているのかな」と、不安になります。

ピラティスで行う胸式呼吸は、交感神経を活発化させ、筋肉や関節をしっかり動かしながら効率よく鍛えることができる呼吸です。自律神経も整うので、筋肉を鍛えボディラインを整える以上の効果が期待できます。最初は難しいと感じるかもしれませんが、焦らずにじっくり練習してみましょう。

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こんにちは。ジメジメしていますね。。。こんな時はピラティスですっきりしていくといいですよ。

さて、「ピラティス」という言葉は見聞きするけれど、どういうものなのか具体的にわからないという人が多いのではないでしょうか。

ピラティスは、体の奥にある筋肉、いわゆるインナーマッスルを鍛えることで、正しく美しい姿勢を保持できることを目指す運動です。それだけでなく、肩こりや腰痛を緩和し、ボディラインを整え、便秘の解消、さらには冷え性改善にも効果があります。

ピラティスについて、わかりやすくお伝えします。

ピラティスとヨガの違い、特徴

ピラティスと聞くと、「ヨガみたいなもの」をイメージする方も多いかもしれません。たしかにヨガと似ている部分もありますが、内容や目的は大きく異なります。

ヨガの発祥は4,500年前のインダス文明までさかのぼります。インドの思想体系に根ざした修行・治療法であり、ヨガを行うことで心を整え、悟りを学ぶことを目的としています。

とても歴史が古く、多くの流派があるため、リラックスや瞑想を重視して行うゆったりしたヨガもあれば、激しく肉体を動かすハードなヨガもあります。

ピラティスは、第一次世界大戦で負傷した兵士のリハビリを目的とし、ドイツ人のジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスにより生み出された運動です。ピラティスは、ヨガを参考にして体系化された部分があることから、「ヨガと同じでは?」といった印象を与えることもあります。

しかし、ヨガとピラティスは根本的に違うものです。

例えば、ヨガではポーズを取ったらそのまま動かずに止まります。厳しい姿勢を取りながらも深い呼吸を続けることで、肉体と精神の両方に意識を向け、悟りを得ることを目指します。それに対し、ピラティスはあくまでもエクササイズ。ピラティスが目指すのは、正しい骨格に沿い体幹を鍛えることです。

似たような動きがあっても、目的が違うためゴールも違うのがヨガとピラティスなのです。

ピラティスによる健康への効果

具体的に、ピラティスを行うと肉体や健康状態にどのような変化や効果が表れるのでしょうか。

ピラティスはもともとリハビリを目的としているため、年齢を重ねた人やケガをしている人でも大きな負担がなく行え、筋肉を鍛えることができます。体を動かすことが得意か不得意かも関係ありません。誰でもできる運動です。

多くの運動が体の外側の筋肉を鍛えることを目的としているのに対し、ピラティスは体の内側の筋肉(インナーマッスル)を鍛えることを目指しています。インナーマッスルが鍛えられると、体に芯が通ったように良い姿勢を保ちやすくなります。

また、ピラティスでは、左右の筋肉をバランスよく鍛えられます。日常の身体の使い方のくせでアンバランスになってしまった筋肉の左右差を、ピラティスで整えることができます。

筋肉が整うと姿勢も改善するため、ボディラインがスッキリします。また、良い姿勢を保てるようになれば、体の特定の箇所にかかる負担が減り、肩こりや腰痛の改善にもつながります。

ピラティスは体を鍛える運動ですが、同時に筋肉の緊張をほぐす効果もあります。緊張がほぐれるだけで心地よく感じられるのは、誰もがうれしく感じる効果ですが、緊張が取れると呼吸しやすくなり、自分で意図して筋肉を使えるようにもなります。さらに関節の可動域も大きくなり、柔軟性が上がるため、ケガをしにくい体に変化します。

さらに、ピラティスでは「今、この筋肉を鍛えている」と自分で意識しながら動きます。体を自分でコントロールできるようになることでも、ケガをするリスクが減ります。

自分の体により意識が向きコントロールできるようになれば、スポーツのパフォーマンスも上がるため、多くのアスリートがトレーニングにピラティスを取り入れています。

ピラティスはダイエット・美容にも効果あり

ダイエットや美容を意識する人にもピラティスはおすすめです。

ピラティスを継続すると自然と体の筋肉量が増えます。筋肉が増えると代謝も上がるため、動いていない時間も多くのカロリーを消費します。そのため、摂取カロリーが増えなければ自然とぜい肉が落ちていくはずです。

ピラティスだけでもダイエット効果を期待ですますが、ジョギングや水泳などの有酸素運動と組み合わせるとさらに効果的です。脂肪を効率よく燃焼させ、ピラティスにより鍛えられたインナーマッスルでスッキリした姿勢とボディラインが手に入ります。

それだけではありません。ピラティスにより代謝が良くなると、内臓機能が高まり便秘が解消します。たまっていた便が出ていくということは、腸の老廃物が消えるということでもあります。老廃物が消えると、肌が生まれ変わり美しくなります。吹き出物やニキビができにくい肌に変わるだけでなく、肌のくすみも解消して透明感が出てきます。

ピラティスにより血行も良くなるため冷え性も緩和しますし、むくみ等も緩和されます。

内側から継続する「きれい」を手に入れられるのは、ピラティスによる素晴らしい効果です。

特に冷え性や便秘に悩む女性には、ボディラインが整う以上にうれしい効果がたくさんあります。健やかさと美の両方を手に入れられるピラティスは、多くの女性におすすめの運動です。

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 こんにちは。桜もボチボチチリはじめ、いよいよ春本番を迎えようとしていますね。4月から、新しい環境に身を置くことになった方も、今週から新生活本番というところでしょうか。

 さて、タイトルにもあるように、FMヨコハマで毎週月曜日、13:50~14:00に放送中の「ファンケルヨコハマなでしこ」でピラティススタジオファーレをご紹介いただくことになりました。4/15(月)O.A予定です。ぜひ、聞いてくださいね。今日は、先週収録をしたときのことを書きたいと思います。

 「ファンケルヨコハマなでしこ」はフリーアナウンサーの半田あいさんがパーソナリティを務める番組で、番組HPに「 国際都市「横浜」で輝く女性をピックアップ!毎週、様々なジャンルからとっておきの「ヨコハマなでしこ」を紹介していきます。」とあるように、横浜で働く女性を紹介しています。私は(株)リサ・サーナ代表の上田のぶこさんからご紹介いただき、インタビューを受けることとなりました。(株)リサ・サーナは、がんに向き合う人どうし、ささえあいの絆を紡ぐプラットフォームSNS「Peer Ring ピアリング」を運営しています。関心のある方は是非ホームページをのぞいてみてください。

 さて、収録があったのは先週4/2。朝9:00にFMヨコハマのスタジオがあるランドマークタワー10Fのエレベータホールで担当者の方と待ち合わせし、迎えに来ていただきました。担当の方はとても親切で、初めてラジオ放送の収録スタジオを見る私に、色々見学&説明してくださいました。私は毎朝、毎朝FMヨコハマのlovery dayや藤田君の街角リポートなどを聞きながら車で通勤しているのですが、私が行ったときにも、近藤さやかさんが「藤田くーん」と呼んでいる、まさにライブ真っ最中でした。その時の様子がこの写真です。

FMヨコハマ 生中継風景

 収録スタジオは横浜らしく、船をモチーフにした内観です。収録中を示すライトは「帆」をイメージし、扉も船の中のような窓が設えてあります。

収録中を示すライトは帆のイメージ
スタジオの扉

 さて、いよいよ打ち合わせ。30分程度、ピラティスとは何か?どうしてスタジオを開設しようとしたのか?どんなことをするのか・・・など質問に答えていきます。実際の放送ではこのうち、エッセンスしかお伝え出来ないのですが、一応事前に質問をまとめてくださっていたので、回答を作成して当日を迎えたため、打ち合わせはスムーズだったと思います。が、本番・・・

やはり緊張しますね(;^_^A
半田あいさんが、気さくに対応してくださったので、とても話しやすかったのですが、ラジオ番組っていうのは、本当に難しい!!!と思いました。

例えばテレビなら、マシンというのは、こんな風にスプリングが付いていて・・・なんて映像を見せながらお伝えすることができるのでしょうが、ラジオは言葉で伝えなければならないので、私の拙い日本語(?)というか語彙数というか表現力というか、何しろ、きちんとお伝えできているか甚だ疑問ではありますが、なんとか無事に収録を終えることができました。

 収録語、ブログで伝えたかった事を再度発信、というのも野暮な話ですが・・・例えば猫背は二つの肩甲骨の距離が離れている状態、骨盤の前傾は前腿が固くて裏腿が緩い状態、ピラティスは固い筋肉をストレッチし、弱い筋肉を強化することで、前後あるいは左右のバランスを整えていきます。自力でじっくり整体をしていくようなものですね。特に私が学んだSTOTT PILATESは解剖学に基づいて安全で効果的なエクササイズを提供していますので、リハビリの次の段階、ポストリハビリとしてあらゆる方にエクササイズを提供することができます。ぜひ、お試しください!

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こんにちは。気が付けば2月末。とてもブログをさぼってしまいました(;^_^A

さて、2/26朝日新聞朝刊(神奈川のみ)に「神奈川で活躍する各分野の専門家・プロ」としてピラティススタジオファーレもご紹介いただきましたのでお知らせします。

マイベストプロ神奈川に、ピラティススタジオファーレを紹介するページがありますので合わせてご覧ください!!

https://mbp-japan.com/kanagawa/pilates-fare/

ピラティスの基本,ブログ

こんにちは。今日はクリスマスです。北風が冷たい、冬らしい気候です。いよいよ今年も終わりに近づいていますが、大掃除はみなさんお済ませですか?

さて、先日ピラティスインストラクター資格試験のボディをつとめました。ボディというのは、受験生のレッスンを受ける生徒役です。年に数回お声をかけていただいています。

私が取得したSTOTT PILATESは、従来のピラティスに解剖学的観点からエクササイズを考えたもので、解剖学のテストや姿勢分析、その人の姿勢にあったエクササイズのプログラミングを重視し、当然にテストに含まれています。受験者とボディはもちろん初対面。当日に私の姿勢をチェックし、試験を監督する先生に口頭で伝えます。先生は受験生の分析が正しいかどうか、後からボディの姿勢をチェックしていきます。例えば、股関節や膝が屈曲しているか伸展しているか、骨盤は前傾か後傾か、骨盤に対して胸郭は前か後か頭はどうか、足首は底屈か側屈か回外しているか回内か、腰椎は過伸展かフラットか胸椎や頚椎はどうか、肩甲骨は内転か外転か・・・・書き出すとキリがないほど細かいチェックです。実際に動いた時と止まっている時で姿勢は異なる場合はありますが、姿勢を見る目を養うにはとても有効だと思います。ピラティスのメソッドはたくさんありますが、私がSTOTT資格取得を選んだ理由はここにもあります。

その分析結果を元に、その日に行うエクササイズを決め、なぜそのエクササイズにするのか理由を述べます。例えば骨盤が前傾しているなら、ニュートラルに近づけるため、どういう筋肉を鍛え、どこをストレッチするためにこのエクササイズをする、という感じです。実際のレッスンに対応できるような試験内容になっています。そして、はじめてエクササイズ指導試験が始まります。エクササイズは、その指導が間違っていても、ボディは指導のとおりに動きます。受験者の緊張が嫌というほど伝わります。的確な指導ができているかというのはもちろん採点対象ですが、たとえば身体が固くて座位で骨盤を立てられない方に、クッションに座ってエクササイズをするなど、的確なモディフィケーションができているか、という点も採点対象です。無駄な緊張があったままエクササイズをするのはエクササイズの効果を半減させるどころか、むしろ有害です。
今回ボディを務めたのはマットの中上級。上級はやはりきついですが、私にとっても勉強になりました。

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帰り際、先生からクリスマスプレゼントをいただきました。とてもかわいらしいクッキー、手作りだそうです。お写真だけでもみなさんと共有します♪みなさん良いお年をお迎えください!!

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こんにちは。12月とは思えない暖かさです。今年の冬は暖冬と聞いていますが、ちょっと気味の悪い暖かさです。。。

さて、タイトルのとおり、若さ」出版季刊誌の「腰らく塾」(脊柱管狭窄症克服)に当スタジオが掲載されました♪本日12月5日発売です。よかったらご覧ください。「口コミ広がるスゴ腕の院長紹介ナビ」というサイトでも紹介していただいていますので合わせてご覧ください。

当雑誌は脊柱管狭窄症をテーマにした雑誌です。脊柱管狭窄症(腰部)は、腰椎の内部をとおる脊柱管が加齢等の変化によって狭くなり、そこを通る神経が圧迫されてさまざまな症状を起こす病態を示した名称です(本雑誌より)。足腰の痛みやしびれの他、重症化すると排尿排便障害なども現れることもあるようです。手術が必要なケースもあります。

ピラティスは脊柱管狭窄症の方でもできるエクササイズがたくさんあります。一般的に腰痛のある方は座位(座っている状態)より立位(立っている状態)の方が楽なケースが多いのですが、脊柱管狭窄症の方は座位によって痛みが軽減することがあるようです。また、前回のブログでご紹介した腰部椎間板ヘルニアの方は屈曲(体を前に丸める)により痛みが生じることが多いのですが、脊柱管狭窄症の方は屈曲位が快適な姿勢だと言われています。通常、脊柱の伸筋群(背筋等)を鍛える場合、身体を反らす背筋運動をイメージするかと思いますが、ピラティス専用マシンでのエクササイズは、脊柱を伸展することなく伸筋群を働かせることが可能です。その方にとって楽なポジションでのエクササイズが可能なため、無理なく運動療法を進めることができます。

痛いから、しびれているからといってずっと安静にしていると、身体を支えたり足腰を動かしたりする筋肉がどんどん衰えていきます。すると前身の血流も衰え、神経にも栄養が届かず、痛みやしびれが慢性化、増悪していきます。そうなると悪循環です。また、運動自体には狭窄している個所を広げる効果もあります。少しずつ、自分にあった運動療法を試していくのがベストです。是非一度、体験レッスンにお越しください!

ピラティスの健康効果,ブログ

こんにちは。急に寒くなってきましたね。寒くなってくると体を屈めてしまいがちです。肩や腰が痛くならないよう、気を付けていきましょう。

何度かこのブログでもご紹介していますが、ピラティスはリハビリから始まったエクササイズです。そのため、どんな方にも無理なくエクササイズしていくことが可能です。特に手術や怪我などを経験すると、その後の運動は難しい場合がありますが、ピラティス専用マシンであれば、弱い所をスプリングが補助してくれるため、少しずつ筋力をつけていくことが可能です。エクササイズの姿勢は寝た状態、立った状態、座った状態、あらゆる姿勢でのエクササイズがあります。マシンでのエクササイズはざっと300種類以上はあると思います。

さて、当スタジオはポストリハビリに力を入れています。お客様で、腰部椎間板ヘルニアの方がいらっしゃいます。体験レッスンでお越しになられた当初は、電車の揺れも痛みに響き、とてもお辛い様子でした。ほぼ1週間に1度はエクササイズにお越しになり、2か月を経過するころには電車は無理なく乗れるようになり、電車に乗り遅れまいと、うっかり走ってしまうほど、快方に向かっていらっしゃいます。こういう声を聞くと、この仕事をやっていて本当に良かったと感じます。

さて、椎間板ヘルニアは、背骨と背骨の間でクッションの役割をしている椎間板が突出し、神経を圧迫することで痛みが生じます。突出している場所にもよりますが、大抵の場合、屈曲時(体を前に丸めたとき)痛みが生じます。腰痛には腹筋を鍛えるといいと言われますが、この場合、身体を屈曲させる、いわゆる腹筋運動はむしろ痛みを増幅させます。ですが、腹筋を強めることはとても重要です。「腹筋」と一口に言っても腹部の筋肉は「腹横筋」「腹斜筋」「腹直筋」とあり、多くの方がイメージする腹筋はあのシックスパック「腹直筋」ではないかと思います。いわゆる、身体を屈曲させることで強化される筋肉です。ですが、ヘルニアを始め、腰部骨盤間を安定させる筋肉は一番奥、「腹横筋」です。腹横筋は腰椎から腰椎、つまり腰部1周をぐるっとサランラップのように覆う筋肉です。この筋肉を強化させることで、天然のコルセットを身に着けることができるのです。基本的に呼気によって収縮します。エクササイズは必ずこの腹横筋を締めた状態で行うことで腰部骨盤間を保護します。ヘルニアを始め、腰の痛みに悩みがある方は、腹横筋の強化をお勧めします。

ピラティス専用マシンでは、寝る姿勢が辛い方は座ったまま、座る姿勢が辛ければ寝たまま、300種類以上あるエクササイズから、その方がとれる姿勢を選んで、エクササイズを行います。ヘルニアのように屈曲することができなくても、痛みのため背中を反らすことができなくても、腹筋や背筋を強化するエクササイズは無数にあります。手術や怪我を経験なさった方も同じです。リハビリを経て、症状が軽くなり、医師から運動の許可がでたら、まずピラティスを試してみませんか?ピラティスはポストリハビリとしてお勧めです。

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こんにちは。秋が深まってきました。北海道では今日、平野部でも積雪があったということで、少しずつ冬に向かっている感じです。

さて、今年の4月ホームページリニューアルをしていましたが、前のホームページで作成していたブログは置き去りにしていました。今日、すべて移管が終わりました(やっと)。今日のブログは、ちょうどホームページリニューアル作業をしていたときのブログ、骨折予後の続きです。

2年前、登山で足を滑らせて右腓骨を骨折しました。骨折自体は治ったのですが未だに足が痛く、再度病院に行きMRIやCT検査を受けたところ、転倒時の衝撃で軟骨をえぐっているのが痛みの原因ということが分かりました。痛みを除くためには膝から軟骨を移植する手術を受けるという提案でしたが、これから膝の軟骨がすり減っていくお年頃、さらに移植したところで、どこまで再生してくれるか分からないらしく、結果経過観察、ということになりました。半年たって先日、再度病院へ行ってきたところです。

そもそも病院に行くきっかけとなったのは、痛みだけではなく、足がロックし、足首が全く動かなくなってしまうことが頻発したためです。ロックする時は大抵、足首を底屈・背屈の繰り返し(曲げ伸ばし)した後で、最近はロックしそうだと感じるとやめればロックしないということが分かり始めました。ただ、バレエができないのですが・・・。まあ、そういった話を病院でしたところ、足関節の靭帯をチェックし、どうも左右とも靭帯がゆるいため、必要以上に可動域が大きく、患部への負担があるようだ、とのことです。今回手術となると靭帯を縮める(表現正しいか分かりませんが)手術も必要ということ。その話を聞いて、正直、もういいかな、と思いました。バレエをやっている人は足首を必要以上に伸ばすため、靭帯がゆるんでいる人が多いそうです。日常生活は普通に遅れるので、手術の目的はバレエへの復帰。だけど、何十年もかけてせっかく(?)伸ばした靭帯を縮めるなんて(冗談ですが)・・・。しかも手術によって膝も弱くなって、さらに1か月以上固定した挙句、足首も弱くなって、そこからまたリハビリというのは、手術のメリットを感じませんでした。という訳で、手術はしません!!!ただ、足の親指、アキレス腱周囲、かかとに水が溜まっていて、常にじんわり、時々とっても痛いので、うまくお付き合いしていく必要がありそうです。

足の靭帯が緩いということは、足首周辺の筋肉を鍛えることがいいですよ、とお医者さん。ピラティストレーナーをやっていると伝えると、じゃあ、話は早いね、こんなこと、あんなことやりなさい~と指示されました。今後は私のポストリハビリ談を時々お伝えしていきます。