効果的に筋肉をつけるには、できるだけ短期間にたくさんピラティスをしたほうがよいと考えがちです。
しかしピラティスは高い頻度で繰り返すよりも継続することのほうが大事です。特に最初は筋肉痛になるので、しっかり筋肉を休ませてから次回のレッスンに取り組むほうがよいでしょう。
ピラティスを行う効果的な頻度や、週に1回でも効果があるかなど、ピラティスの基本をお伝えします。
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まずは10回ピラティスを続け、変化を感じよう
ピラティスは、ドイツの従軍看護師だったジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスがリハビリのために生み出した運動法です。
ジョセフは「ピラティスは10回やってみると気分がよくなり、20回で見た目が変わり、30回で体のすべてが変わる」という言葉を残しています。
まずは10回続けて、自分自身でなんらかの変化・効果が感じられるかを確認してみましょう。
とはいっても、初心者がいきなり毎日ピラティスをするのはおすすめできません。ピラティスでは、これまであまり動かしていなかった筋肉を使うため、ほとんどの人が筋肉痛になります。早く結果を出したいからと、筋肉痛になっている体を無理に動かして再び筋肉を酷使すると、筋肉を痛め損傷してしまいます。
最初のうちは、筋肉痛になったらしっかり体を休めて筋肉痛が癒えるのを待ちましょう。痛みが消えてから次のレッスンを予約するのがおすすめです。
そうするうちに、次第に筋肉痛も少なくなり、もしなっても早く回復するように体が変化してきます。また、ピラティスのトレーニングではどのような動きをするのか、自分が気を付けるのはどのようなポイントなのかもわかってくるでしょう。
体ができてきて、ピラティスについての理解も深まってから頻度を少しずつ上げていきましょう。理想的なピラティスの頻度は週に2~3回ですが、週に1回でも効果はあります。
大切なのは「続けること」。ピラティスのレッスンを週に2~3回の頻度で受けたけれど、きつくて数カ月で中断してしまうより、週に1回を長く続け習慣にするほうが、しっかりした体を長期間キープできます。
最初は無理せず、自分の体と相談しながらレッスンに取り組みましょう。
なぜピラティスを高い頻度でやらないほうがいいのか
「早く体を作りたいから毎日ピラティスをやりたい」
「毎日レッスンして鍛えた方が、すぐに結果が出てよいのでは?」
そう考える人も多いでしょう。
しかし、ピラティスの理想的な頻度は週に2~3回であり、毎日やることは推奨されていません。ピラティスでは、普段使わない筋肉や体の中心にあるインナーマッスルを使います。そのため、一度レッスンをすると自分で自覚する以上に筋肉が疲労しているのです。
筋肉を酷使すると筋肉の繊維が切れますが、体の中ではそれを修復してつなぎ合わせ、少しずつ修復していきます。そうして少しずつしっかりした良質の筋肉に変わっていきます。
しかし筋肉がまだ修復されていないうちに再び筋肉を酷使すると、さらに筋肉の繊維が切れて筋肉が痛めつけられ、修復が追い付きません。
筋肉をしっかり育てるために大切なことは、使った筋肉をしっかり休ませ、傷ついた部分を修復し、修復が完了してから鍛えることです。
この筋肉の修復にかかる時間が、通常2~3日です。そのため、週に2~3回の頻度でレッスンをするのが理想とされているのです。
ピラティスに慣れてきて楽しくなり、毎日やりたいと思っても、筋肉をしっかり育てるためには休息が必要です。しっかり筋肉を休ませ、正しい頻度でレッスンを行いましょう。
ピラティスでは頻度も大事だが習慣にすることがもっと大事
ピラティスは10回で何らかの変化を感じ、20回で見た目が変わり、30回で体のいたるところに変化が現れます。
早くその変化を感じたいために、どんどんレッスンを入れたくなりますが、焦ってはいけません。
ピラティスのレッスンは時にはきついもの。きついレッスンが短い頻度で入っていると、どうしても「嫌だな」という気持ちが出てきます。
ピラティスは高い頻度で繰り返すよりも、無理のない程度で長期間続け、習慣にすることが大切です。
週に1回のレッスンでも長く継続していれば確実に身体は変化しますし、そのくらいの頻度ならつらさやきつさよりも「次のレッスンはまだかな」「早く次のレッスンをうけたいな」という前向きな気持ちで次回のレッスンに臨むことができます。
毎日やる運動ではないため、忙しい人でも続けやすいのがピラティスの良いところです。無理せず継続してレッスンを行いましょう。










さて、タイトルのとおり、若さ」出版季刊誌の「腰らく塾」(脊柱管狭窄症克服)に当スタジオが掲載されました♪本日12月5日発売です。よかったらご覧ください。「
さて、椎間板ヘルニアは、背骨と背骨の間でクッションの役割をしている椎間板が突出し、神経を圧迫することで痛みが生じます。突出している場所にもよりますが、大抵の場合、屈曲時(体を前に丸めたとき)痛みが生じます。腰痛には腹筋を鍛えるといいと言われますが、この場合、身体を屈曲させる、いわゆる腹筋運動はむしろ痛みを増幅させます。ですが、腹筋を強めることはとても重要です。「腹筋」と一口に言っても腹部の筋肉は「腹横筋」「腹斜筋」「腹直筋」とあり、多くの方がイメージする腹筋はあのシックスパック「腹直筋」ではないかと思います。いわゆる、身体を屈曲させることで強化される筋肉です。ですが、ヘルニアを始め、腰部骨盤間を安定させる筋肉は一番奥、「腹横筋」です。腹横筋は腰椎から腰椎、つまり腰部1周をぐるっとサランラップのように覆う筋肉です。この筋肉を強化させることで、天然のコルセットを身に着けることができるのです。基本的に呼気によって収縮します。エクササイズは必ずこの腹横筋を締めた状態で行うことで腰部骨盤間を保護します。ヘルニアを始め、腰の痛みに悩みがある方は、腹横筋の強化をお勧めします。